12坪の家の間取りと使い方
敷地約20坪、建築面積約12坪、延べ床面積約28坪、スキップフロアのわが家。
部屋数は
1階…玄関土間、納戸(約2畳)
中2階…子ども部屋(約7畳)
2階…キッチン+リビング(約9畳)、仕事部屋(約3畳)、
2.5階→和室(5畳+ロフト)
となっています。
この間取りで、自宅を事務所にしている建築士の夫、同じく自宅で仕事しているライターの私、高校生と小学生の兄弟で使っています。
子ども部屋には机が2つありますが、ベッドは1つで、次男は私たちと一緒に寝ています。そのため、来年、中学生になる次男のために、仕事部屋を明け渡した方がいいのではないか?と考えていました。
そして、1階の納戸を夫の仕事部屋にして、ノートパソコンの私はリビングなどで仕事しようというところから、納戸の片付けがスタート。
ところが、コロナで私の仕事のZoom打ち合わせが増えてきて、私の仕事部屋にした方がいいのでは?ということに。そう決めたら、ちまちま片付けるのではなく、とにかく荷物を全部出してしまうのが早いです。
荷物置き場だった部屋が仕事部屋に
家を建てた時、納戸はウォークインクローゼットのイメージで作りました。初めは洋服メインだったのですが、最近、洋服は作りつけのクローゼットに収まる量になったので、最近は夫の趣味グッズや日曜大工の工具や掃除機、掃除道具などを置く物置としての要素が大きくなっていました。
夫のモノは仕事部屋にすべて移動、その他のモノは玄関土間に全部移動させて、納戸を空に。
なにせ新築時は予算もなく、クローゼットまたは物置としてしか考えていなかったので、床はベニヤのまま。ただ、壁は珪藻土を塗ってくれた職人さんが「好きに塗っていいなら」といって、サービスで塗ってくれたのでリッチに珪藻土の壁です。
まず、床下から冷気がきて寒いので、床はタイルカーペットを敷き、机、書類の棚をDIYで夫に作ってもらいました。約2畳と狭いので作業は大変だったと思いますが、無事完成。思っていた以上の仕上がりになりました。
実際、仕事部屋として使ってみると、2畳の狭さがかえって落ち着き、仕事がすごくはかどります。回転式の椅子が完全に回転できないぐらい狭いのですが、デスク後ろの書類棚にすぐ手が届くのもいいです。
家を建てる前にやってみてほしいこと
この家に住んで20年目になり、リフォームもしたし、模様替えもしょっちゅうしていて、仕事部屋が子ども部屋になったり、子ども部屋を仕事部屋にしたり、いろいろやってきました。それでも、納戸を「モノを収納する場所」以外に使おうと考えたことはなかったのです。
でも、今となっては「モノを収納するため」だけに、狭い家の1部屋使っていたのはもったいなかったと思います。
なぜならモノを全部出してみたことで、まめに片づけていたわが家でも「意外にいらないもの」がまだあったことに気づいたからです。これは「モノを収納する場所」があることで、なんとなく置いてしまっていたモノが多いからだと思います。
納戸から出したモノを1つ1つ見直して、コツコツ片づけていくのは時間がかかりましたが、結果的に他の部屋が荷物で埋まってしまうことはありませんでした。
家を建てる時「部屋数がいくつ必要」と考える人が多いと思いますが、荷物を見直してからだと、必要な部屋数や広さも変わるかもしれません。絶対に住めないと思ってた狭さもOKになる可能性もあるのではないでしょうか。