わが家のキッチン選び
キッチンって選択肢が多くて本当に悩みます。家を計画中は設備関係のショールームをあちこちまわりますが、うちもかなり色々なところに見に行ったものです。
でも、結局、一番最初に行ったショールームで、しかも1つ目に見たキッチンを採用しました。
家から一番近くにあったTOTOのショールームで「海外モノじゃなく、国内メーカーでこんなカッコいいキッチンがあるなら、これで満足!」と思ったのですが、そのキッチン、実はTOTOが輸入販売していたドイツのbulthaup(ブルトハウプ)社のものだったのでした。
今でこそ国内メーカーのキッチンも扉に木を使ったものなどが種類が豊富で、IKEAをはじめ、注文する選択肢も多かったりしますが、当時はステンレスの扉が主流で、しかも流行りだったのかカラフルなものが多かったので、シンプルなデザインの海外製との差は大きかったのでした。
予算オーバーで変更も検討したけれど…
ところで、家づくり期間中に建て主さんが一番ブルーになるのが、予算がオーバーした時。(もちろん、設計者側も“予算を削りながら希望を最大限に叶えるにはどうすればいいか?”と図面や見積書と格闘します)
わが家も見積りが100万単位でオーバーして、あれこれやめたり、変更しました。そこで他のキッチンに変えることを検討して、違うキッチンを見たりしたのですが、結局、そのままになりました。
私がなかなか他のキッチンに心変わりしないので、夫に「最初にあのキッチンを見せたのが失敗だった…」なんて言われたものです(笑)。
とはいえ、吊り戸棚を付けないなど、最小限の設備にする努力はしました。
吊り戸棚を付けなかったことでオープン棚が付けられたので、結果的によかったと思います。
料理好きじゃないからこそこだわる
ちなみにコンロはTOTOの「シェフステーション」という、本格調理が売りの製品です。
それもあって、よくわが家に来た人に「奥さんはお料理がお好きなんですか?」と聞かれます。
こんなふうにキッチンにこだわったことを書いていますが…私、全く料理好きではありません。
嫌いではないのですが、家族に作るのでいっぱいいっぱいのレベルです。
コンロをはじめ、キッチンは機能よりもデザイン重視、見た目重視でした。
でも、このキッチンを選んで20年経ちますが、全く飽きないし、今見ても本当にこのキッチン好きだなあ、と思うのです。もし、家を引っ越すことになってもキッチンだけは持っていけないか検討すると思います。
そして、料理好きでないからこそ、ここまでキッチンにこだわってよかったと思うのです。
それはキッチンのおかげでモチベーションアップできるから。料理好きな人に比べ、絶対に料理したくない時が多めだと思いますが、特にキッチンをキレイにした後は料理をやる気になります。
狭小住宅でキッチンは重要
もう1つ、デザインにこだわってよかったと思う理由が、キッチンって使っていない時間も見ている時間が長いからです。
特に狭小住宅の場合、キッチンの存在感が大きくなります。
リビングからキッチンを見ることが多いので、やはりデザインは大切だと改めて思います。
機能面で不満がを挙げるなら、レンジフードと五徳の掃除が大変なことでしょうか。
ただ、これも家を建てた当時は、今のようにお掃除機能付きの換気扇や掃除しやすいトッププレートのコンロなどがあまりなかったので仕方ありません。
最近はデザインのバリエーションも増えたせいか、機能や収納力が重視されがちだと感じますが、20年使い続けてきてデザインも重要だと改めて感じています。