ここ数年、80代になる母が住んでいる実家の片づけをしてきて、あとは粗大ごみを出すだけになりました。
片づけ始めたきっかけは、数年前に父が亡くなったこと。父はとても几帳面な人で、使っていた机やタンスの中は整然としていました。
それなのにお葬式の際、お棺に入れてあげたいと思ったものが、どうしても見つからなかったのです。
家中を探す中で、押入れにしまい込まれていた色々なものが出てきました。写真など、父にしか分からないものもたくさんありましたが、結局、探していたものは見つかりませんでした。
お葬式をきっかけに気づいたこと
このことをきっかけに、
・しまい込んでいて、本当に必要なものが見つからないのでは意味がない。
・亡くなった人のものを整理するのは、思っていた以上にストレスが大きい。
・それが大切なものなのか、亡くなった後も置いておいてほしいものなのか、価値があるものなのか、分かっていたら扱いやすいので、元気なうちに聞いておいた方がラク。
・家の見えるところが片づいていても、押入れの中はモノが多い。
ということに気づき、母が元気なうちにモノを片づけ始めようということになりました。大きな家具も多かったので、安全のためにもモノを減らそうと考えたのも理由です。
ちなみに実家はいわゆる汚部屋ならぬ“汚家”ではありません。きれいな方だと思います。
でも、とにかく持ち物が多い!
・食器
・キッチン用品
・海外のおみやげを含む飾り物
・衣類
などをせっせと片づけました。
母が片づけに協力的になった理由
最初は「それは置いておいて」「まだ使えるわよ」なんて言うことも多かった母ですが、長い時間をかけて片づけていくうちに、「それはいらないわ」と言ってくれることが増えていきました。
押入れのものを減らしたことで、大きな家具を処分することができ、家が広くなり、遊びに来た人が「すっきりしていていいわね」と褒めてくれるのも、母が片づけに協力的になった理由だと思います。
また、母が元気なうちに片づけたことで、よそゆきの洋服などは母の妹が欲しいと言ってくれて無駄にならずに済みました。
親の家の片づけは自分の元気なうちに
私は今、40代後半ですが、これが50代、60代になってからだったら、リサイクルショップに不用品を持ち込んだり、粗大ごみを捨てたりするのが大変だったと思います。
今年に入ってからメルカリも活用して不用品を処分していますが、メルカリは意外なもの、リサイクルショップでは引き取ってもらえない中古のものも売れるので、実家の片づけにはオススメです。
でも、メルカリも手間はかかるので、出品する自分が元気でないと難しいと思います。
ちなみに実家はマンションです。マンションでさえ、こんなに片づけなのだから、一軒家はもっと大変だろうなと思います。
こうしたことから、友達に親も自分も元気なうちに片づけることを勧めています。
そして、将来、夫やわが家の息子たちが私の荷物で困らないように、もういらないけれど自分に何かあったら捨ててしまっていいものを1つの箱にまとめるなど、私も50代、60代に向けて持ち物を厳選し始めています。