希望が多いランドリールーム
設計を依頼されるお客さまの要望で多いのが、洗濯後、そのまま洗濯物を干し、乾いたら収納できる「ランドリールーム」です。
洗濯機の近くの日当たりのいい場所に、洗濯物を干しておける部屋を作りたいということで、確かに主婦としてはぜひ欲しいコーナーなのですが、結局、予算、スペースの兼ね合いであきらめるケースが多いです。
それが狭小住宅だったらなおさらで、日当たりのいい部屋を洗濯物を干すためだけに使うスペースの余裕はありません。
1〜2日分の洗濯物は干せる
洗濯物を干すスペースはほとんどのお客さまから要望があるので、ランドリールームをあきらめた方に限らずオススメしているのが、わが家でも使っている「室内物干しワイヤー」(森田アルミ工業 pid4M)です。
わが家は日当たりのいい和室と、冬、唯一エアコンを使う部屋(以前の仕事部屋。今は子ども部屋)に取り付けています。
色々な室内物干しが市販されていますが、これは使わない時はワイヤーを閉まっておけて、部屋の中でも主張し過ぎないのがポイントです。
耐荷重は10kgとなっていて、わが家がどれぐらいの重さのものを干しているか正確に確認はしていないのですが、いつも濡れた洗濯物+ステンレスのピンチハンガーを最大4つぐらいはかけています。
もしかしたら耐荷重オーバーかもしれませんが、家族4人の1〜2日分の洗濯物は干すことができています。
メインで使っている和室はリビングに面しているのですが、スキップフロアでリビングよりも高い位置にあるので、リビングから洗濯物が気になりません。冬は障子で和室とリビングの間を閉めているので全く見えません。
洗濯物を干す以外も活用
洗濯物を干す以外にも活躍しています。それはクローゼットの中を整理する時です。まず、洋服を全部出して、1つずつチェックしながらクローゼットに戻していくのですが、このワイヤーにかけることで持っている洋服を見渡せるのがいいです。
これは衣替えの時期やクローゼットがゴチャゴチャして使いにくくなった時にやっています。
用途が1つの部屋は作らない
もちろん、室内物干の場所が洗濯機と離れているし、乾燥した洋服をしまえるスペースまでは実現できていないので、ランドリールームの代わりとは言えないかもしれません。
でも、狭い敷地を有効に活用するため、そして、狭小住宅で快適に暮らすために大切なことは、「水まわり以外で、用途が1つだけの部屋を作らないこと」だと思います。