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家が「狭い!」と思ってから18年半経って感じること

わが家は20坪の土地を購入し、夫の設計で家を建てました。それから18年半経ちます。

家の完成間近、2階のリビングを見て思ったのが「思っていたよりも狭い!」。

建築士である夫は広さ、高さの感覚を持っていますが、私にはそこまでイメージできていませんでした。

でも、あれから18年半経って、最近、リビングにいると「これだけ広さがあれば十分だな」「無理して広い土地を買わなくてよかった」と思うのです。

しかも、家を建てた時は夫婦2人でしたが、今は中学生と小学生がいる4人家族なので、「手狭になった」と思ってもおかしくない。

じゃあ、どんな心境の変化があったのか考えてみると、決して“慣れ”とか“あきらめ”ではないことは確かです。

理由を考えてみました。

その1 思い込み

以前は漠然とリビング=意味もなく広い空間をイメージしていただけだったと気づきました。

その2 リフォーム

建ててから約9年後にリフォームをして、スキップフロアでリビングと和室をつなぐ階段の位置を変えたり、吹き抜けを床にしたりしました。

それによって面積が少し増えたことよりも、リビングと和室につながりが生まれたことで広さを感じるようになった効果が大きいです。

その3 家具を減らした

リビング、ダイイングには、こういう家具を置くものだという思い込みがあったと思います。

でも、生活するうちに実際は座卓は使いやすいと気づいて、入居時にあったダイニングセットや食器棚を徐々に手放しました(食器棚は玄関で使用中)。

その4 部屋の明るさ、開放感の力に気づいた

リビングは2階で天窓もあり、とにかく明るいです。

1階廊下、水まわりの天井高を抑えている分、2階は天井高があり、とても開放的。1階から来ると、余計に高く、広く感じます。

しかも家具をあまり置いていないので、すっきりしていてとても気持ちいいのです。

晴れた日に日が降り注いでいる時、窓を開けて風が通る時は格別で、空間の気持ちよさは決して面積の数字の大きさじゃないのだと気づきました。住んでこそ分かることだと思います。

その5 結局、使う部屋は限られていると気づいた

部屋数も少ないわけですが、結局、家族が大半を過ごすのはリビングで、自分の部屋にずっといるわけではなかったりします。

結局、この広さでいいんだと感じることがとても多いです。

その6 広さ以外の満足度が高い

すべての部屋に無垢の床、壁や天井に珪藻土を採用できたのは、面積が小さいからこそ。

この他、設備やドアノブなど、とことん気に入ったものを使い、妥協した部屋がないので家に対する満足度が高く、「どうでもいい部屋」がないです。

その7 時間、お金の面でもラク

なんといっても掃除がラク。また、自分たちが無理なく払える予算額を守り、無理のないローンを組んでいるので、時間やお金に対して精神的な負担が少ないです。

今、振り返ってみると、「一軒家というのはこういうもの」「リビングというのは…」という思い込みがあり、床面積が広ければいいと考えていたところがあります。

もし、狭小住宅を建てることになり、不安があるなら、できれば単純に「○畳」で比べるのではなく、天井高がある狭小住宅を体感してみてほしいです。

また「これが必要」と決めつけず、いかに床にモノを置かないですっきり暮らせるかにもこだわってみることもオススメします。

明るいリビング
キッチンから眺めた2階リビング

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