1年間、家で過ごして確信したこと
もうすぐゴールデンウィークですね。
私が住む千葉県では「まん延防止等重点措置」が適用され、お隣の東京では3度目の外出自粛か?と言われていて、まだ当分、おうち生活はまだまだ続きそうです。
こんなに家族揃って家で過ごしたことは、今までありませんでした。
そして、この1年、家族が家にいる状態が続いたことで、確信したことがあります。それは「家は小さくてもいい」ということです。
これまでもなんとなく「家ってこれぐらいの広さでいいんじゃない?」と思っていたのですが、「でも、子どもが大きくなったら気持ちも変わるかな」とか思っていたのです。でも、長男が高校生になった今も大丈夫そうです。
なぜ、狭くないと感じるのかを考えてみた
どうしてそう思うのかを、日頃の行動をふり返りながら考えてみました。
[体感に関係すること]
- 1部屋ずつは決して広くないけれど、スキップフロアで部屋がつながっているので、狭さを感じない。
- リビング、キッチン合わせて10畳足らず。天井が高く、天窓や大きな窓があって明るいので、狭さを感じない。
[すごし方に関係すること]
- 子ども部屋をつくっても、結局、リビングに集まっていることが多い。勉強もリビングでしている。
- リビングの座卓が中心になっている。壁に寄りかかったり、寝転がったりできるスペースもあり、4人で過ごしていても窮屈さは感じない。
[実際の広さに関係すること]
- リビング、キッチンで10畳弱。座卓+クッションだけにすることでダイニングスペースを省略していることもあり、4人で過ごしていてもスペースが狭いとは感じない。使っていないロッキングチェアを置く余裕もある。
- 玄関土間がやけに広く、スペースが余っている。ここに収納部屋として使っている2畳の部屋の荷物を置くことで、1人分のデスクスペースが作れるかも…と検討中。また、和室にあるロフトもそんなにモノを置いていない。
→つまり、空いているスペースがまだある。
狭くないと感じる1番の理由
わが家は敷地・約20坪、建築面積・約12坪、延べ床面積・約28坪です。
このスペースで4人家族で住んでいるだけでなく、設計事務所をやっている夫(所員はいませんが)、フリーランスでライターをやっている私の仕事スペース、書類などの荷物もあります。
それでも、上に書いたように「この広さでいい」と思えるのは、スキップフロアだということ、窓からの明るさ、天井高を工夫したことによる開放感など、家の作りが関係していると思います。
そして、リビングに関していうと、やっぱりテレビが壁掛け式だったり、ソファがなかったりして、「床に出ているものが少ない」ということが一番大きいです。
リビングの畳数にこだわりすぎないこと
夫の設計事務所をみていても、「とにかくリビングを広くしたい」と要望されるお客さまは多いです。
でも、リビングの畳数ばかり気にしていて、動線なども含めた「実際に使える部分がどれぐらいあるか」イメージできていないことも多いのです。
例えばドアの開閉で使うスペース、階段を上がってきて立つスペース、テレビとソファの間のスペースなどは、畳数に含まれるけれど、実際にはモノも置けないし、座ったりもできないスペースだったりするからです。
もちろん、わが家のリビングが広いとは全く思っていないのだけど、とにかく広ければいいってものじゃないということを知っておくことで、敷地や予算の面がぐっとラクになります。