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【スキップフロアと老後】80代の母がスキップフロアのわが家にやってきた

スキップフロアのメリット、デメリット

こちらのブログに「スキップフロア 老後」で検索をしてきてくださる方が多いようです。

私が感じるスキップフロアのメリット、デメリットや、老後、寒さ対策については、こちらに書いています。

老後についての考え方は今も変わらないのですが、最近、80代後半の実母が何回かわが家で過ごす機会があり、少し老後のイメージができたので、それを書きたいと思います。

マンション暮らしの母がわが家に

まず、母の現在の様子から

  • 80代後半
  • 50年以上、マンションの1階に住んでいる(古いマンションなので、バリアフリーではない)
  • つい数年前までは、私と同じぐらいのスピードでスタスタ歩けるぐらい元気だったが、ここ1〜2年は、ゆっくり歩きになった。手すりも必要に。
  • 認知症のためそばで見ていてあげる必要があるが、体の機能面での介助はほぼ必要ない。
  • 年齢のせいかトイレの回数多め(夜もトイレに起きることが増えた)

若い頃は「老後」という言葉でひとくくりにしていたのですが、自分が50代になり、実母や義父母、まわりの人のご両親などをみると、老い方というのは本当に人それぞれだと感じます。

うちの母のように(介護施設に入らず)自宅で過ごしている人もいれば、70代で母より動けない人もいるし、その逆もあります。

そう考えると、うちの母は体力という点では元気な方なのだと思います。

母が一番困ったのは「トイレ」

その母がスキップフロアのわが家に来て、一番大変だと思ったのはトイレでした。ふだん過ごしているリビングと同じフロアにトイレがないので、階段を使いますが、やはりトイレの回数が多い分、階段を使うのは大変だと感じました。また、実際にそういうことはなかったのですが、走ったりできないのでトイレが間に合わないということも起こると思います。

次に感じたのは階段についてです。前の記事にも書いたように階段は緩やかなので、上り下りは母でもスムーズです。さらに言うと、スキップフロアということで1つの階段の段数が少ないため、長い階段を上り下りするよりは楽なのではないかと感じました。

ただ、階段の途中にクローゼットがあるところは、手すりがないため、下りるのが少し大変そうでした。やはり老後を考えると、すべての階段に手すりがあるのがベストだと思います。

クローゼット脇の階段
クローゼットがあり、手すりのない階段

老後、スキップフロアの家で暮らすための対策

母とわが家で過ごしてみて、スキップフロアのわが家で老後を過ごすなら

  1. すべての階段に手すりをつける
  2. トイレをメインのフロアに作る
  3. 寝る部屋とトイレを近くする(夜、トイレの回数が増えるので)

であれば、過ごしやすいのではないかと思います。2はかなりのリフォームが必要なのですが、どうしても必要ならここにトイレを作ってもいいかも…という候補はあります。

一口にスキップフロアと言っても造りはさまざまなので一概には言えませんが、家を建てるときに、上に書いたようなことをイメージしておくことによって、スキップフロアの老後の不安が解消できるのではないかと思います。

もちろん、バリアフリーの家と比べたら安心、安全ではありません。でもコロナが続いていて感じるのは、家の中に階段があることが日々の運動にもなっているということです。うちの母が今も介助なく歩けるのも、昔から車などを使わず、よく動いていたからだと思うのです。

以前テレビで、3階建ての家に一人暮らししている80代のおばあさんが、「1階で洗濯して3階で洗濯物を干す生活のおかげで、寝たきりにならない」と話していて、とても勇気づけられました。

70代、80代になってから、あえてスキップフロアの家を建てる必要はないと思いますが、30代、40代で老後ばかり気にして住みたい家に住まないのはもったいないと、個人的には思います。

また、足腰が思うように動かなくなるのは老化だけではなく、脳梗塞などの疾患による麻痺の場合もあります。

そう考えると、階段を使う生活がつらくなったら、思い切ってマンションに引っ越せるぐらいの規模、ローンで家を建てておくことの方が、対策としては大事なのではないかと20年住んでみて思うのです。

リビングに続く階段
リビングに続く階段。段差が緩やかなので上り下りがラク。