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【一戸建てのメンテナンス1】入居20年までにかかったお金

新築から21年。不具合が出始めるのは…

先日、この家に住んで21周年を迎えました。

10年、20年経つと、色々、不具合が出てくると感じます。まずは、これまでにどんなことにお金がかかったかを書きたいと思います。

[ご注意ください]当時のざっくりとした費用を載せていますが、今は建築資材、設備がかなり値上がりしていますので、プラスになることをご理解の上、お読みください。

入居11年で交換や修理をしたもの

まず一番最初に壊れたのがトイレです。入居から11年経った頃でした。

これは修理でも直せたのですが、ちょうど来客用に手洗い器をつけたいと考えていた時期だったので、タンクレスタイプの便器+手洗い器に交換しました。手洗い器をつけたこともあり、15万円ぐらいかかりました。

同じ年に故障したのがミーレの食洗機。食洗機はゴミが詰まったりして使えなくなることが年に1、2回ありますが、この時は何をやっても動かず…。初めてメーカーに修理を依頼しました。修理費用は2〜3万円だったと記憶しています。

トイレ
以前は手洗い付きの便器でしたが
タンクレスタイプの便器にして、手洗い器をつけました。

入居14年、一番お金がかかったもの

次に壊れたのがガス給湯器で、これは入居14年ぐらいの時。「修理」と聞いて一番記憶に残っている出来事で、お金も一番かかりました。

夫の仕事関係の方から型落ちの機器を安く売っていたけたので、10万円ぐらいで交換・設置できましたが、これは当時でも破格だったそうです。

ガス給湯器というのは入居10年ぐらいで使えなくなるケースが多いようで、壊れる前に交換してしまう方もいるとのこと。でも、実際は壊れていないものを交換するってなかなか判断が難しいと思います。

わが家は突然、お風呂の水しか出なくなったと記憶していますが、夏だったのが救いでした。ただ、前兆はあった気がします。これが冬だと本当に困ると思うので、ちょっとでも「最近、調子悪いな…」と思ったら早めに業者さんに見てもらい、備えておいたほうがよいでしょう。

入居15年で壊れた浴室換気扇

入居15年で壊れたのは、まずお風呂の換気扇です。夫が自分で交換したので、かかった費用は本体代5000円ぐらいでした。

わが家の浴室乾燥機は壁に付いているタイプで、1日中換気扇をまわしています(窓も開けています)。換気扇カバーを外すと、羽根の部分も自分で外せるのですが、水分と土っぽい埃がくっついてベタベタ。そりゃ故障するよね、という環境です。

ちなみに掃除は年に1〜2回しかしておらず、まめに掃除したらもっと長持ちするかもしれません。ただ、手が届きにくい場所であり、費用対効果を考えると、ケガする危険を冒してマメに掃除したり、お掃除業者さんに頼むよりも、何年かで壊れても仕方ない、と割り切ってしまうのもありだと個人的には思っています。

入居してから2回交換しているものとは?

入居15年で壊れたもう1つは、玄関のインターホンです。確か外でドアホンを鳴らしても、家の中で聞こえなくなったのだと思います。

ただ、わが家は入居9年で2階の吹き抜けを塞ぎ、リビングから和室へ上がる階段の位置を変更するという大がかりなリフォーム工事をしています。

この時、階段からリビングに入る所に引き戸をつけたのですが、壁の厚みが変わったことで、それまでの室内モニターがつけられなくなり、インターホンごと交換しました。

そのため、このインターフォンは5年ぐらいしか使っていないことになりますが、インターホンが5年足らずで壊れるわけではありません。なぜなら、リフォームまでに使っていたインターホンは故障したわけではなく、9年以上使えたからです。

そういうわけでインターホンに関しては、設置場所もずっと変わっておらず、なぜ5年で壊れてしまったのか謎のままです。

ただ、水回りはお金がかかるというイメージはありましたが、インターホンってずっと使えるものかと思っていたので、意外でした。

キッチンの壁にガス給湯器の操作パネルとインターホンのモニターを並べて設置。
一番下の2つは床暖房の操作パネルです

新築時に考えた方がいいと思うこと

このように家の中の修理、交換を経験するたびに思うのは「家は建てて終わりではない」ということです。

「家の新築」というのは、初めての経験する人がほとんどだと思います。だからこそ「一生モノ」だと思って、「長く使えるいいもの」を選ぼうと思いがちです。自分も経験があるので分かります。

でも、21年住んで感じるのは、ガス給湯器をはじめ、家の中の設備って意外に「消耗品」なんだなということ。わが家は在来工法ということもあり、お風呂は何も修理していませんが、ユニットバス(システムバス)も10年で交換する人が少なくないそうです。キッチンのガスコンロも同様です。

また、インターホンなどを交換した経験から思うのは、住宅の設備機器ってどんどん使いやすいもの、掃除しやすいものが出てきて、同じタイプのものが昔より安くなっています(今はモノによりますが)。

そう考えると、特に予算に限りがある場合は、まず計画時に「ずっと交換しないもの」「いずれ交換することになるもの」を明確にすることが大切だと思うのです。そして、いずれ交換するものについては、シンプルな機能の安いものにするという工夫も必要です。

実際、わが家のインターホン1台目はデザインにこだわって選びましたが、2台目の方がデザインもシンプルでした。そして2台目で使わない機能がはっきりしたので、3台目となる現在はさらにシンプルな機能で安いものを使っていますが、特に不便を感じていません。

一方、窓や室内の壁(塗装)、フローリングなどは、建て替えない限り、そうそう交換するものではありません。実際、わが家の窓、珪藻土の壁は21年経って、汚れはしましたが、それが「いい味」となって使い続けています。

新築時、見積もりが出た後に「何をあきらめるか?」は頭を悩ませるところですが、「消耗品か」の視点があると決めやすいのではないかと思います。

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