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[築19年に思うこと①]家を建てた時にやってよかった3つのこと

10月は引っ越しから19周年でした。つまり、この小さな家も築19年。20年目に突入しました。

19年の間に、夫は建築士として独立し、この家で設計事務所を始めました。その後、2人の子どもが生まれ、高校生と小学生に成長し、生活スタイルも大きく変わりました。

今、改めて思うのは、家を建てた時に考えていた通りにはならないなあということ。一方で「あの時の選択は正しかった」ということもあります。

まずは家を設計中、あれこれ考えたけれど、結局、やってよかったと感じることを書いてみたいと思います。

木の窓枠、無垢のフローリング、珪藻土の壁にしたこと

わが家は夫が住宅をメインにした建築士ということもあり、家づくりは夫主導で進みました。私の希望はほぼ叶えてもらい、壁を壁紙ではなく、塗り壁にするのもその1つでした。

窓やフローリングの材料については特にこだわりがなかったのですが、実際、住んで見て一番よかったと思うのが木製窓です。

木製でも建具屋さんに作ってもらう造作窓にする予算はないため、既製品で考えていました。

メーカーはマーヴィンウィンドーズ&ドアーズで、検討していた国内メーカーの断熱のサッシよりも当時は安かったこと、室内が木製、外壁側はアルミになるのも決め手になりました。

実際に住んでみると、それまで集合住宅しか住んでいなかったこともあって気づかなかったのですが、窓の存在感ってすごく大きいのです。

窓がどんどん味が出てくる木枠だということで、珪藻土や無垢のフローリングにも馴染んでいるし、何年経ってもすごくサマになるなあと。

むしろカーテンで隠したくなくて、布を吊るしただけにしています。

たまによそのお宅に行って、窓枠がアルミサッシだと違和感を感じてしまうぐらいです。

後で簡単に変えられない部分なので、窓にはこだわった方がいいと思います。

また、何度も書いていますが天窓もよかったことの1つです。

子ども部屋を用意しなかったこと

用意したことではなく、しなかったこと、です。

家を建てた時、30歳ぐらいでしたが、子どもがいませんでした。

その頃の私は「仕事命」だったので(笑)、子どもを育てながら仕事をするイメージが持てず、だからといって子どもは持たないと決断するほどでもなく、なんとなくいつも課題を残したままのような状態が続いてました(結婚が20代前半だったこともあり、まわりから相当、「子どもは生まないの?」と言われたものです)

家も「もしかしたら子どもを生むかもしれないけれど、夫婦2人のままかもしれない」ぐらいの想定で建てたのです。

だから、ここは将来子ども部屋になるという部屋は特に用意しませんでした。

結局、そこから3年後に長男が生まれ、「仕事も意外とできるじゃない!」となり、もう1人子どもが欲しいと思ったものの、なかなか授からず、5歳違いで次男が生まれました。

わが家の間取りを知っている人からは「家、引っ越すんでしょ?」「あの家で育ててるの?」なんて言われましたが、今もちゃんと暮らせています。

一番思うのは、子どもに個室が必要な時期は本当に短いということです。わが家の場合ですが、必要になったのは中1からでした。

高校生になってからは夜しか家にいないし、大学生ならなおさらのはず(今はオンライン授業の影響で違うと思いますが)。

ただ、自分1人になれる空間は必要だと思うので、成長に応じて長男の部屋を変えてきました。

敷地にも予算にも余裕があれば別ですし、子どものタイプにもよると思いますが、子ども部屋想定の部屋を先に用意していても、長い目で見た時に使わない時期が短いのではないかと思っています。

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駐車場をきちんと作ったこと

設計中、最初は建物の配置がまったく違うプランでした。敷地を有効に使うために、駐車スペースをしっかりつくるのではなく、前の道路に面して建物に横付けするようなイメージで考えていました。

家の前の道は狭く、車も人もあまり通らなかったのですが、長年住んでいるうちに、通る人も車も多くなりました。

カーナビやGoogleマップの普及、近隣に大規模マンションができて駅からの裏道に使う人が増えたこと、宅配便のトラックの増加などが原因だと思います。

もし、横付けの置き方だったら、擦られたりする可能性が大きかったと思うので、そこはお金をかけてよかったです。

ちなみにその頃から大きな車に乗ることはないだろうと考えて、駐車場も広くはしていませんでしたが、車がコンパクトカーより大きくならない点は変わっていないです。

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窓とイームズのイス
この家に住んでみて、家の中にいる時、窓を見る機会がすごく多いことに気づきました