小さな柳行李を買ってできた目標
最近、お気に入りの古道具屋さんで、小さめの柳行李を買いました。
実家にも大きな柳行李がありますが、プラスチックの衣装ケースと違い、通気性のよい行李は衣類、布類を入れるのにぴったりな収納用品だと思います。
この行李を買ったことで、1つ目標(?)ができました。
それは将来、自分がいなくなる時、残す衣類はこの行李に入る分だけにすること。もちろん、本や食器なども、ごく少なくしておきたいです。
ブログで何回かに分けて洋服を減らしてきたことを書いていますが、自分自身の持ち物は手放せそうなものもだいぶ少なくなってきました。
そして、これも過去に何回か書いていることですが、私が40代でここまで本格的に片づけをしているのは、そもそも片づけが好きなことや家が小さいこともありますが、父親の死を経験したこと、そして実家の片づけをしたことが影響しています。
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40代で老前整理を始めたきっかけ
まず、実家の片づけのきっかけとなったのが、父が亡くなった時、お棺に入れてあげたいと思ったものが、どこを探しても見つからなかったことです。
とてもきれい好きな人だったので、モノがグチャグチャだったわけではありませんが、しまった場所が分かりませんでした。また、本当に大事にしていたものが何だったのかは、実際に聞いたことがなく、あくまでも私たちの想像でしかありません。
「どんなに大事に取っておいても、残された家族にそれが伝わっていなければ意味がない」と感じ、母が元気なうちにと姉妹で実家の片づけを始めました。
実家は両親ともに片づけができる人ですが、それでもモノが多くて片づけが大変でした。
実家の片づけが大変というと、モノの処分に時間がかかるからだと思われがちですが、それだけではなく、もういない人の持ち物を勝手に見たり、捨てたりすることにもストレスを感じました。
もしかしたら大切に取っておきたいものだったかもしれない、見られたくなかったかもしれないと思っても、真意が分からないからです。
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私が子どもに残したいもの
この経験をきっかけに「じゃあ、自分が死んだ時、それこそお棺に入れてもらいたい、子どもたちに引き継ぎたいほど大切なものって何だろう?」と考えるようになり、そう考えると置いておきたいものってあまりないなと思うようになったのです。
また、子どもが男の子ということもあり、私たち姉妹のように片づけてはくれないだろうと思うので、多くのモノを残したくはないと思っています。
ちなみに自分が子どもが残したいものって何だろうと考えてみて、それはモノではなく、楽しい記憶だという結論にたどり着きました。
それは父が亡くなった時、感謝したことは、何かを買ってもらったことでも教育を受けさせてもらったことでもなく、手をつないで一緒に出かけた温かい思い出に対してだったからです。
それからは夏休みは夫婦でたっぷり取り、家族で過ごす時間を今まで以上に大切にするようになりました。昔のCMじゃないけれど、“モノより思い出“だと思っています。
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