【狭小住宅】子ども部屋にエアコンは必要?の悩みが決着

エアコン設置代わりにスポットクーラーで分かったデメリット

子ども部屋は3畳でいい、という主張(?)を書いてきましたが、問題点もあります。それはエアコンが付けにくいということです。一般的なエアコンは6畳用〜なので、3畳では冷え過ぎてしまうのです。

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よく狭い部屋やクーラーの配管がない部屋用としてスポットクーラー(スポットエアコン)が紹介されています。わが家も以前、納戸だった2畳の部屋を仕事部屋にした時、スポットクーラーを購入しました。

スポットクーラーは電源があれば、「設置工事は不要」が売り。一見、小さなエアコンをポンと置いて使えるような印象を受けるのですが、部屋を冷やすしくみは小さくても変わりません。

戸外に置く室外機がない代わりに、熱を排気するダクトと水を排出するホースが、スポットクーラー本体に付いています。そのため、以下の点がネックでした。

【スポットクーラーのデメリット】

  • 排気ホースを出すために窓を少し開けておかなければならず、そこから外の暑い空気が入ってくる。
  • 水を排出するホースと、水を受ける容器も必要(そのまま窓の外に出すためには、窓まわりが濡れてしまう)。
  • 排気、排水のために部屋の中の設置場所を選ぶ。
  • 風の音がかなりうるさい。
  • 大して涼しくならない。

このようにイマイチだった点は色々あったのですが、一番の想定外が「大して部屋が冷えない」、もっと言うと「こんなに音がうるさいのに、たかが2畳の部屋が大して涼しくならない」ということでした。

感じ方に個人差はあると思いますが、こんなに冷えないなら扇風機を強風にして直接、体に当てるほうがいい、という結論になり、使うのをやめてしまいました。2カ月ぐらいしか使わなかったと思います。

スポットクーラー
スポットクーラー。窓を開けた部分から
熱い空気が入ってきてしまうのがネックでした。

今、この2畳の部屋を次男が勉強コーナー(通称:自習室)として使っているのですが、すでに暑くて勉強できなくなり、早くも「どこで勉強しよう?」という問題が出てきました。

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このような経緯から、次男が3畳の子ども部屋を使い始めてから「夏はどうする?」が課題でした。1年目、2年目はあの手この手でやり過ごしているうちに夏が終わる、というパターンでした。

子ども部屋にエアコンをつけることを躊躇していた理由は冷えすぎること以外に、この狭い家に3台もエアコンをつけるべきか?という迷いがあったからです。

でも今年は6月から暑く、ついにエアコンをつけることを決断。子ども部屋はキッチンに面しているので、エアコンの風がキッチンに向く位置に設置すれば、子ども部屋との仕切り(ふだんはブラインド。もっと音など出したくない場合は物入れのドアで覆うことが可能)を開けて冷やすこともできる、という点に対しての設置となりました。

3畳の部屋に6畳用のエアコンがついて2週間。料理をすると暑くなるキッチンも冷えて、その分、リビング側のエアコンの温度も上げられるようになりました。

また、キッチンとの仕切りを閉じて子ども部屋だけ冷やすこともありますが、最近のエアコンはスマホで温度管理ができ、遠隔操作で消すこともできます。そのため、懸念していた「狭くて冷えすぎ」も心配ありませんでした。結果的に満足しています。

そもそも子ども部屋にエアコンは必要?

子ども部屋にエアコンは贅沢、暑い時はリビングで勉強すればいい、という声もネットなどで目にします。実際、子ども部屋にエアコンがないという話も何人かから聞いたことがあります。

ただ、今回、つけることを決めた一番の理由は、勉強のためではなく、夜、暑くて寝られないからでした。

一時期、暑いからと次男が一緒の部屋で寝ていたのですが、5畳の和室に大人3人で寝るのは狭い。しかも寝相が悪いので、自分の安眠を妨害され、疲れがとれない羽目に…。次男は部活でスポーツをやっているので(やっていなくても)、しっかり寝させたいという気持ちがあり、エアコン設置も致し方ないかなと思いました。

24年前、この家を建てたときは、エアコンは仕事部屋(現在の長男部屋)のみ。夜は涼しい風が入ってくるので、エアコンなしで寝られました。その後、長男が生まれて寝室にしている和室にエアコンをつけましたが、かなり長い間、エアコンなしで寝ていたと思います。

でも、最近の暑さで、夜になっても外からの風が生ぬるく、夜のエアコンが当たり前になってしまいました。みんながエアコンを使うから外気温が上がる悪循環を断ち切りたいところですが、すぐに効く策はないでしょう。

環境の面、電気代の面では子ども部屋にエアコンなんてつけたくない!と、この2年ほど抵抗してきましたが、そうも言ってられない、と諦めたというのが正直なところです。新築時は寒がりなので寒さ対策を重視していましたが、暑さ対策のほうが重要な時代に変わったとも感じています。

エアコンは設置するのに電源やドレンホースを戸外に出すための穴が必要になので、これからは狭い部屋であってもエアコンを設置する、他の部屋と利用を兼ねるなどの可能性を新築時に考えておいた方がよいということを今回感じました。

エアコン設置後の部屋
エアコンの存在感が大きくなることを懸念していましたが、
思っていたほどではなく満足です。