【国民年金の老後】将来の「お金の不安」をchatGPTに相談した結果

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50代から考える「老後、いくら必要?」

年末は1年間の収支を振り返ったりするせいか、将来のお金への不安が強くなる時期です。

わが家は2人とも個人事業主なので、退職金もなければ、老後の年金額も低い。よく街頭インタビューなどで、年金生活の方が「月20万円じゃ贅沢できない」なんて答えているのを見て、1人でツッコんでます(笑)。

国民年金の人が将来、もらえる年金額は月69,308円(令和7年)。私は会社員で厚生年金をかけていた時期もあるので、少しプラスにはなりますが…。

早いもので、年金がもらえる65歳は約10年後。もちろん、徐々に年金額は下がっていくでしょうし、物価も上がるでしょうが、夫婦2人の時はあまり心配していません。家のローンがないことが大きいかもしれません。

老後、月6万円で暮らせる?

不安なのは1人になってからです。国民年金は子どもが18歳以上だと、遺族年金がもらえないのです(夫が大病した時に調べて、子どもが小さかったので逆に安心した経験あり)。

家賃がないとはいえ、月6万ではちょっと厳しい。「ちょっと」と書いたのは、そんなにお金を使わずに過ごせる自信があるからなのですが、それにしても6万はギリギリだとは思います。

以前からiDeCoをやったほうがいいのか、いやNISAか?とあれこれ考えていたのですが、子どもが食べ盛りで食費が過去最高を記録している上、収入が不安定なので、なかなか思いきれずにいました。

ふだんからYouTubeやブログで同じような状況の人の投稿などを見て、情報収集はしていたのですが、ふと思い立って「チャッピー」ことchatGPTに聞いてみました。

すると、他では聞けなかった、具体的かつ前向きな回答がもらえたのです。

まずは現状と要望の「見える化」から

「国民年金なので老後の生活が不安です。今できることはありますか?」と聞いてみました。chatGPTを使う時は、つい質問も話し口調になってしまいます(笑)。

チャッピーは「まず見える化すること」が大事と回答。そこからあれこれやりとりをしていきます。

まず、国民年金にプラスしてかけている付加年金(月400円)、年金以外に準備している民間の個人年金、仕事はいつまで続けていきたいかなど、私に関する情報を集めて整理してくれました。

【私の現状と要望】
・国民年金(付加年金込み):約6〜7万円/月
・個人年金:66歳から 2万円/月
・仕事収入:70代、80代でも働ける限り働きたい

(その他の状況)
・持ち家
・85歳まで保障が続く生命保険・医療保険加入(県民共済)
・1人になったら車は手放したい

ここまで情報を開示したところで、「正直に言いますね。その条件なら“悲観する必要はまったくない”です」、「すでに持っている安心材料が多いです」と言ってくれました。

確かに「見える化」が大事だなと納得。何となく年金額は5万円と思っていたし、付加年金の受取額も忘れていました。また、個人年金がもらえる時期も70代だと思っていたからです。

現実的な1カ月の生活費は?

さらにチャッピーが考えてくれた「1人暮らし(持ち家)の現実的な生活費目安」がこちらです。

【1カ月の生活費】

・食費:25,000〜30,000円
・水道光熱費:10,000〜15,000円
・通信費(スマホ+ネット):5,000〜7,000円
・日用品・雑費:5,000円
・医療・薬代:5,000〜10,000円

これ、結構、現実的な数字だと思いました。例えば今、4人家族(男子2人・お弁当あり)で月の食費が10万円ぐらいなので、4で割った数字に近い。しかも、米、肉をたっぷり買っている状態の金額なので、1人ならそこまでかからないはずです。

水道光熱費も子どもたちが自分の部屋で暖房を長時間使っていて、お風呂もみんなバラバラに入って何回も沸かし直している状態。それで年平均3万5000円ぐらいなので、1人だったら減らせる自信があります。

この他にも持ち家の維持費や楽しみ費用も考慮してくれています。

▪️住まい関連(月換算)
固定資産税・修繕積立:10,000〜15,000円 

▪️ゆとり・楽しみ費(月)
交際費・趣味・外食:10,000〜20,000円

合計額はこんな感じになります。

【月の支出合計】
・最低限ライン:8.5万円
・安心ライン:9〜9.5万円
・少し余裕あり:10万円

70代と80代では「貯金の考え方」が違う

すごいと思ったのが、漠然と「老後」ではなく、70歳、80歳で分けて考えてくれていることです。

70代の収支バランスは

  • 年金+個人年金:8〜9万円
  • 仕事収入(少し):1〜3万円(できる月だけ)

で、貯金には手をつけない。

そして、70歳(70代)での貯金の考え方は「毎月使うお金」ではなく、以下のための「保険」だということです。

✔ 医療・介護の突発支出
✔ 家の大きな修繕
✔ 80代で働けなくなった時の備え

そして、貯金については、仕事量が減るであろう75歳からゆるやかに、80歳〜85歳ではっきりと減り始めるという試算も出してくれました。

ただ、85歳過ぎると出費も減るので、赤字が拡大し続けるという心配もないだろうとのことでした。

特に参考になったのは「70歳の家計の一番大事な考え方」です。

【70歳の家計の一番大事な考え方】

✔「9万円で暮らせる」感覚を持つ
✔無理な節約はしない
✔働けるうちは少し働く
✔不足分は貯蓄を使ってOKと許可を出す

“あなたの70歳の生活は「不安定」ではなく「安定寄り」で、本格的に減り始めるのは「80歳前後」になる可能性が高い“と言ってもらえたので、安心できました。

これからやろうと決めたこと

1人になってからのお金のことは結構前から不安に感じていたので、とてもすっきりしました。

もちろん「こんな試算じゃ安心できない」と思う人もいると思います。

でも、今、毎月家計簿をつけていることで「現状かかっているお金」と比較でき、さらに漠然と年金額が少ないと思っていたのが、きちんと数字で理解できたことが安心につながりました。まさに「見える化」が大事だなと改めて思いました。

iDeCoについても相談したところ、急いでやる必要はない理由を説明してくれました。

では、この結果を受けて、今後、私は何をしていけばいいのか考えてみました。

まず1つ目は体力をつけること。

今後、本業のライター業の仕事が減っても、清掃や片づけ、リゾートバイトなど、何らかの仕事は続けていきたいと思っています。そのためにはまず体力が基本になるからです。

将来、車を手放すためにも、階段のある現在の家で暮らし続けるためにも、足腰を鍛えておきたいという理由もあります。

2つ目は夫婦2人で働いているうちに、家の修繕を終えておくこと。これは少し前から考えているので、できれば50代のうちに進めていきたいです。

3つ目は楽しみながら予算内(8〜9万円)で暮らせるマインドを持つこと。

そのために大切なのは、見栄を張らずにつき合える友達の存在ではないかと思います。私のまわりはフルタイムで働いている友人も多く、きっと私よりも経済的に余裕があるはずですが、そんな友達と集まるのは昔から高い店ではありません(ちなみに先日は「びっくりドンキー」で楽しい時間を過ごしました)。そうやって無理なくつき合える友達を大切にしていきたいです。

他には自炊をはじめ、「何でも自分でやる」能力を高めることも大切だと思います。携帯電話の格安SIMなど、新しいことを面倒くさがらないことなどもそうです。

4つ目は自分軸をぶれさせないこと。

例えば20代の頃の私は年配の人から「若いうちに行ったほうがいい」と言われたり、世界遺産などを「一生のうちに見るべき」と見聞きしたことが理由で、「海外旅行に行かなくちゃ」と思っていました。でも、ある時、気づいてしまったのです。「海外、そんなに興味ない」と。

国内旅行のほうが気軽だし、行きたいところがたくさんあることを素直に認めて、新婚旅行を最後に海外は行っていません。

同じように、いい年齢なのだから、ふさわしい所(飲食店、ホテル)に行くべき、ふさわしい持ち物(ブランドなど)を持つべき、年齢にあった服装をすべき…と思って(思わされて)買ったり、行ったりしていた時期もあります。

お金の不安という幻想 表紙
お金の不安をなくすには、
流されないこと、自分軸を持つことが大切と
再認識できた本

昨年から洋服をなるべく古着で買ったり、物の売買にメルカリを活用したりするのも、楽しいからやっていることで、決して節約が目的ではないです。こういう感覚を忘れずに年をとっていきたいと改めて思いました。

そして、将来の試算を見て改めて感じるのは、やっぱり家は小さくてよかったということ。元々、夫婦2人で住んでいた家なので、1人になっても1部屋余るぐらい。また、自分のペースで修繕ができ、管理費や修繕積立金がないのも気楽です。

…となると、やっぱりこの家で暮らし続けられる体力をつけることに本気で取り組もうという気になりました。

同じく国民年金でも、70代で月5万円生活を楽しんでいる紫苑さんのブログもとても参考になります。

sionn5-2-429のブログ
紫苑・少なく楽しく暮らすさんのブログです。最近の記事は「60代と70代は大きく変わってくるなあ。80代は?&りんご尽くし(画像あり)」です。