【正規店での修理受付終了】ビルケン愛用者が知っておきたいこと

記事内に広告が含まれています。

履き始めた日から靴擦れしなかったサンダル

初めて買ったビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)が、サンダルでした。足の幅が広いので靴擦れすることが多く、記憶にある限り、履き通すことができたサンダルは1足ぐらいです。

ビルケンの存在は知っていたけれど、なんとなくラフすぎるイメージ(ビーサンの仲間みたいな)がありました。でも、当時、気に入っていたセレクトショップで、小花柄のサンダルに出合い、確かセールになっていたので買ってみたのでした。

そして「履き始めた日に靴擦れしなかったサンダルはじめて!」と感動し、以来、革靴やサボのような靴も購入し、修理しながら使ってきました。

【関連記事】

サンダルはコルクの部分を1度交換済み。その後、海に行った時に履いたままにしてしまい、金具が錆びてしまいました。

ところが「修理に持って行かなきゃ」と思っているうちに、修理に出していた県内唯一のビルケンシュトックが閉店してしまったのです。一番近い修理先は都内しかなく、なかなか行く機会がないままでした。

ようやく都内に行く機会があり、修理に出したのが今年の6月。予告されていた通り、2カ月後に出来上がったと連絡をいただいたものの、なかなか行けず…。先月、やっと受け取りに行ってきました。

ところが、そこでショックな貼り紙を見たのです!

正規店での修理受付が9月で終了。今後は不明

それは「ビルケンシュトック製品の修理受付終了のお知らせ」。

公式サイトにもお知らせがありました。

BENEXYオンラインショップ

調べてみると…そもそもビルケンシュトックの運営は「ベネクシー」という会社がやっていたそうです。しかし、ビルケンシュトックの日本支社が、委託をやめ、直営を強化することになったのが理由だということです。

私がビルケンの直営店だと思っていたお店も、「ベネクシー」が運営していたようです。

ビルケンシュトックが、ルイヴィトンなどさまざまな有名ブランドを運営する LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の関連会社に買収されたことも背景にあるのかもしれません。

修理をお願いしたベネクシーのショップで聞いたところでは、現時点では直営店での修理の対応が決まっていないとのこと。ビルケンシュトック公式サイトにも「修理受付は新たな委託提携先が決まり次第ただちに再開し、店頭ならびに弊社ホームページにてご案内いたします」となっています。

Sites-JP-Site

店舗での修理受付は2025年9月20日受付分、サイトでは9月19日18時受付完了分まで。つまりそれ以降、修理を出す先がない状態が続くということになりますね…。

このことを知らずに今年6月に修理に出したのですが、いいタイミングでした。

購入できる店も減少。店員さんからのアドバイス

古いプレスリリースには「ベネクシーのショップで、ビルケンシュトック製品の販売は続ける予定」とあったのですが、修理をお願いしたベネクシーのショップで聞いたところでは、今後、ビルケンは取り扱わないとのこと。そのためか、さまざまなビルケンシュトックのセールが行われていました。

今後は直営店でしか購入できなくなるそうですが、直営店の数も相当少なく、首都圏は原宿、新宿、二子玉川、湘南のみです。

では、今後修理はどうすればいいのかというと、ベネクシーのスタッフの方によると、(直営店で修理ができるようになるまでは)街の修理屋さんにお願いすることになるということ。

ただ、サンダルのコルクは特殊なので、どう対応するのか?と思っているそう。ソールの部分が減ってコルクまでダメージが出る前に修理に出したほうがいいですよ、とアドバイスをいただきました。

ベネクシーのスタッフの方は、どの店舗でも修理に持ち込むと快く受け付けてくれるし、先々のことを考えた上で修理のアドバイスをしてくれて、とても気持ち良い対応でした。

今回も「このサンダル、いつからお使いいただいているんですか?」と聞かれて、「確か今、大学生の子どもが2〜3歳の頃だったと思います」と言ったら、「それはすごいですね。うれしいです」と言ってくれて、ビルケンを愛している感じがとても好きでした。

今回の修理もダメージ具合からソールまで直すことを提案してくださり、今年9月以降の修理が難しいことを考えると本当によかったなと。

サンダルの修理にかかった費用は?

修理費用は見積もりで聞いていた通り、コルク、ソール、留め金まで交換して14300円。購入した時がバーゲンで確か7800円だったので倍近いのですが、もう買えないかもしれないので思い切って直すことにした決断は正しかったと思います。

このサンダルを買った時期を調べたらサンダルを買ったのは2006年でした!もう20年近く履いていることになります。

それにしてもビルケンシュトックに対しては「いいものを修理しながら使い続ける、ドイツならでのブランド」という信頼があっただけに、今回の方針変更はとても残念です。