20年以上経っても飽きない「木のひな人形」
男の子2人のわが家ですが、毎年、2つのおひなさまを飾っています。
(節分が終わったら…と思うのだけど、いつも遅くなってしまう…)
1つは20年ぐらい前に有楽町の阪急百貨店(今はメンズ館だけになってしまったようです)の催事で購入した木北海道の木工作家の方のおひなさま。
これは最初に見た時に「いい!」と思ったものの、買うのを躊躇してしまったのですが、ずっと忘れられず、似たようなものをチェックする日々が続いていました。でも、その翌年か翌々年に再会することができ、迷わず購入したという品です。
ずっと忘れられなかっただけあって、20年以上経った今でも飽きることがありません。
兜とおそろい 一刀彫りのひな人形
もう1つは奈良の一刀彫りのおひなさま。これは最初に一刀彫りの兜を買ったのがきっかけで、買ったものです。
息子の初節句の時、家の広さや雰囲気を考えると、一般的な鎧兜は欲しいと思えませんでした。そんな時、実家の母が百貨店の催事で見つけてきてくれたのが、一刀彫りの兜です。
同じ一刀彫りにも何人かの作家さんがいて、いくつか展示されている中から気に入ったものを選んで買ってもらいました。
次男のものも作家さんは違うものの、同じ一刀彫りを購入。並べて飾りやすいのがいいです。
兜を毎年飾るたびにいいなあと思っていたところ、実家には同じ一刀彫りのおひなさまがあり、おひなさまもいいなと思っていました。
実家の5段飾りは親戚からまわってきた古いもので、あとは長女が生まれた時に買ってもらったというおひなさまがあります。私は三人姉妹の3番目なのですが、別に自分のおひなさまがないことを気にしたことはありませんでした。
ある時、「いつか一刀彫りのおひなさまを買いたい」という話をしていたら、母が「あなただけおひなさまを買ってあげていないから買ってあげる」と言い出し、珍しく父も「そうしなさい。買いなさい」と強く言ってくれて、買ってもらうことになったのでした。あとで知ったのですが、実家の一刀彫りは次女が買ってもらったものだったそうです。
なぜ、娘が40代になって、そんなことを言い出したのか分からないのですが、そのすぐ後で父も亡くなってしまったので、なんだか形見のように思っています。
狭小住宅におすすめしたい小さなひな人形
小さなおひなさまは飾るのもラクですが、しまうのもラクで、収納スペースも取りません。実家の5段飾りのおひなさまは出し入れが大変なだけでなく、押し入れの結構なスペースを使っています。
また、おひなさまも兜も男の子2人や女の子2人だった場合、大きなものを2つ飾るのは大変です。でも、末っ子って「兄・姉と同じように扱ってもらっている」と感じられるとうれしいもの。
私も実家の5段飾りが「長女が買ってもらったもの」だったら、自分には買ってもらえなかったことを気にしたかもしれません。「末っ子だから、なくてもしょうがない」「お姉ちゃんのがあるから兼用」はと意外に傷つくのです(それでなくても、洋服や学用品はお下がりが日常なので)。
小さなサイズなら家を出るときに持たせてもいいし、持っていかなければそのまま自分が飾ることもできます。わが家の兜は息子が持っていくと思えないので(笑)、ずっと飾りたいなと思っています。
実家の母は、娘たちが家を出ても、毎年、5段飾りを飾っていましたが、やはり年々、大変になってくるようです。そういう意味でも、小さなものは長く飾れると思います。