わが家は敷地20坪、延べ床面積約24坪。住んでいる地域では狭い家の部類に入ります。
最初から大きな家にしようとは思っていなかったと前に書きましたが、まもなくこの家に住み始めて17年になります。そこで、17年間住んでみて感じるメリットを書いてみたいと思います。
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“全部使い切っている感”が気持ちいい!
テレビのお片づけネタが好きでよく見るのですが、「3LDK・4人家族の家庭。まだお子さんが小さくて、1部屋が物置部屋」なんていう相談がよく出てきます。マンションでいうと、玄関脇の北側の部屋とかでしょうか。
一方、わが家は4人家族・3DK(というより3LK?)。しかも夫婦ともに在宅で仕事しているので仕事部屋も必要です。そうなると1部屋を物置部屋にしている余裕なんてありません。
子どもの成長などで部屋が使いにくくなると、模様替えするなどしてすぐに改善します。
おかげですべての部屋が、しっかり部屋としての目的を果たしている、という感じです。それが気持ちいいし、結果的に家全体が片づきます。(子ども部屋はきれいとは言い難いですが…)。
住宅ローンがラク!
夫に設計を依頼してくださったお施主さんの元気がなくなるのが、工事費の見積りが出た時です…。だいたいオーバーします。
そこから工事費を大きく下げるための方法が2つあって、1つは設備(キッチン、バス、トイレ、床暖房など)のランクを下げたり、やめたりすること。そしてもう1つが、面積を小さくすることです。
面積と費用が単純に比例するわけではありませんが(100坪1000万が、50坪500万になるわけではない)、やはり工事費は下がります。
小さい家は値引きしてもらいやすい!?
また、家が小さければ敷地も小さいので、当然、土地代も少なくて済みます。うちは家を建てるにあたり、土地探しから始めたのですが、小さいことで値引きもしてもらえました。
どういうことかというと、地域的に少なくとも30坪以上が普通なので、敷地20坪の土地はなかなか売れなかったそうです。
しかも、元々建っていた古家はかなり狭く、駐車場がなかったことも売れなかった理由だったようです。そういう意味で夫が建築士で、現状にとらわれず土地を選べたのはラッキーでした。
売り主さんは早く売りたがっていたようで、こちらの予算に応じて値引きもしてもらえました。そういうわけで家の総額が安く済んだのです。
つまり建物、土地の両方の小ささが、色々な意味で費用を下げることにつながったというわけです。
住宅ローンが負担にならない
ちなみに最初から月々の返済額は、当時住んでいた公団住宅(今のUR賃貸)の家賃+駐車場代と同じぐらいできるように総額を決めました。その金額が地域のファミリータイプの賃貸の最安値だったので、それが払えなければ、住んでいる地域では家を借りるのは難しいということになるからです。
家を建てる時は「あと100万ぐらい増やしても…」と思いがちです。でも、ここ数年、病気で仕事を休まなければいけなかったり、親の介護で思うように仕事ができなかったりした時期があり、住宅ローンが負担にならないことは精神的にもとても大きかったです。
家族の気配が感じられる
家の造り自体がつながりを感じられるようになっていることもありますが、家族それぞれが部屋に違う部屋にいても気配を感じられるのがいい所です。
子どもも中学生になり、自分の部屋にいる時間が増えましたが、家が小さいと音はなんとなく聞こえるので、安心感があります。小学生の子どもの友達が遊びに来ている時も同じです。
あとは掃除がラクなのもメリットですし、防犯上もいいのではないかと思います。
住んでみて感じたデメリットは、また別の機会に…。