先日、こちらに実家の片づけをしたことを書きました。
みんな親の家の片づけに不安を感じている
最近、40代、50代の人と話すと、実家や義実家の片づけが話題になることが多いです。テレビや雑誌で取り上げられることも増え、いつかやらなくてはいけないと気になっているのだと思います。
先日は“80代の両親の家の2階は家具やモノでいっぱい。でも「これはまだ使うかもしれないから」「いただいたものだから」「高かったから」などと言って捨てようとしない。もうあきらめている”という話を聞きました。
うちの母がモノを捨てられるようになった理由
そこで思い出したのですが、うちの母も最初は「これ、いらないんじゃない?」と聞いても「これは置いておくわ」と言って手放しませんでした。
ところがモノは何だったか忘れてしまったのですが、ある時「バザーに出せるかも」と言ったら、「そう?使ってくれる人がいるなら、そうした方がいいわね」とすんなり差し出してくれたのです。
そこで気づきました。そのモノは本当は必要ではないけれど、 “捨てる”のは嫌なのだなと。
実家の片づけで出たものは、簡単に捨てているわけではなく、モノによってメルカリで売ったり、小中学校のバザー、衣類は古着回収に出したりしています。
でも、メルカリを使う以前はリサイクルショップに出していたので、0円で引き取られるモノがありました。だから実際は店側で捨ててしまったものもあるかもしれないわけです。
ただ、母を見ていると、実際は自分のモノの行方や本当に誰かが使ってくれているかは気にしていなくて、とにかく「捨てる」というキーワードに抵抗があるのだと分かります。
実際、捨てる訳ではない、と分かった途端、どんどんモノを出してくれるようになりました。
いらないけれど、捨てたくないのが本音
やはり、戦争を経験している時代の人なので、モノをムダにするのは嫌なんだなと納得したのですが、その後、片づけを進める中で買い込んで使わずにいるものがたくさん見つかりました(笑)。
こんなふうに「ムダな買い物はするし、モノを大切にしているというわけではないけれど、捨てるのは嫌」という親世代は多いように思います。
だから親の家を片づけなければいけないけれど、手放してくれない時は「捨てる」「処分する」はNGワード。「誰かにあげる」「バザーに出す」などと言ってみることをオススメします。
実際、何年か少しずつ片づけを続けていくうちに、母もだんだんモノを手放す思い切りが良くなっていきました。
もちろん「これは取っておきたい」というモノもあり、それが母にとって大切なものなのだと分かることも、元気なうちに一緒に片づけをするメリットです。