スポンサーリンク

小さな土地を買うまで

初めから狭小土地を探していたわけではない

わが家は自分で土地探しをして、「古家あり」の土地を購入して家を建てました。

最初から小さな土地を探していたわけではなく、前にも書いたように当時、住んでいた公団の家賃と同じ額のローンしか組みたくないと考えていたので、結果的に価格が安い土地=小さな土地になったのです。

元々、不動産のチラシを見たりするのが好きなので、早い時期から軽い気持ちで土地の情報を見ていたのですが、地域的に1000万円以内の土地はほとんどないため、いつも1で始まる土地(1000万円代)しか見ていませんでした(笑)。

当時は子どももいなかったので時間もあり、気になる土地があると不動産屋に連絡して見に行ったりしていたのですが、分かったのは首都圏で1000万円未満〜1000万代の土地には何かしら理由があるということ。

見ていくうちに、そのパターンが分かってきました。

[関連記事]

安い土地には理由がある

[安い土地にありがちな理由とデメリット]

  1. 4mの道路に2m以上接していない。→建物を建て替えられない。
  2. 隣地と2mを超える段差があり、擁壁(がけ崩れの対策)の工事をしなければいけない。→つまり費用がかかる。
  3. いわゆる旗竿地。→通路の幅が狭い場合、車を置けない。
  4. 接している道路が近隣住民との共有名義になっている。→例えばガスを引きたい時などに全員の同意が必要になるなど面倒なことが多い。
  5. 土地の形が四角ではない。
  6. 土地が30坪切っている(当時、住宅金融公庫は土地のローンが組める基準が100㎡以上だったため)。
  7. 古家が建っている。
  8. 下水、上水、ガスなどのインフラが敷地内まで引き込まれていない。→自分で費用を払って整備する必要がある。
  9. 送電線の近くなど、嫌がる人が多い施設がある。

色々な土地を見ては「ああ、今回はこの理由で安かったのか」と思うことをくり返し、4年近くかけて見つけたのが今の土地です。

かなりの数の土地を見た中で、10坪台、20坪台の土地はたくさんありましたが、1、2の理由が多かったです。

もっと郊外に行けば坪単価が安くなるのですが、大きな土地が多いため、結果的に土地の値段は上がります。

たくさん見てきたからこそ、今の土地に決められた

そんな中、今の土地に決めた理由は、家の周りが駐車場だったり、前面道路につなげるための私有地だったりして、土地が狭い割に近隣住宅の圧迫感がなかったことです。

もし、それまでにたくさんの土地を見ていなかったら、この土地のよさには気づけなかったと思います。

特に古家が建っていると、その家のイメージに引っ張られがちです。

わが家が購入した土地に建っていた古家は、玄関に入ったら1部屋+キッチン、2階2部屋ぐらいの小さな家で、駐車場もなかったので、家が建つイメージが持てず、いいイメージはなかったと思います。

でも、それまでに散々みてきた土地が、どれも近隣の家からの圧迫感があったり、崖地だったりしたため、 “土地が狭いのに、まわりからの圧迫感がない“ことが特別だと気づけたのでした。

実際、建築後に何人かの近所の方に「この土地にこんな大きな家が建つとは思わなかった」と言われました。

気になる土地は実際に見てみるのが大事

今は不動産のサイトで検索して土地探しをすることが多いと思いますが、私が土地を探した時は今ほどサイトが充実していませんでした。

ネットで写真が見られると思いますが、ちょっと気になる土地があったら実際に見ることをオススメします。

そう思う理由は4年近く見た経験から。たくさんの土地を見た中で本当に買いたい!と思った土地は2カ所しかありませんでした。1つが今住んでいる土地です。

そして、もう1カ所は売り主の事情で買えなかったのですが、20年以上建った今でもその土地の雰囲気やそこから見える景色を思い出せるのです。

予算がない中での土地探しの場合、どうしても価格を重視してしまいがちなので、“その土地の景色を忘れられないぐらいのインパクト”があるかどうかを決め手にするといいと思います。

実際に土地を探す時のポイントについては次回、書きたいと思います。

天窓
何度も書いていますが、小さな土地に家を建てるなら天窓はおすすめです