部屋よりも広い玄関
敷地20坪に建つ狭小住宅のわが家。居室で一番広いのは、ダイニングを兼ねたリビング・約9畳、次が今は長男が使っている洋室・約7畳です。
そんな中、玄関ドアを入ってすぐの土間スペースは5.6畳と、家の面積から考えるとかなり広いです。
2階のリビングが狭いこともあり、新築時、このスペースは玄関を兼ねたセカンドリビングのようなイメージで考えていました。
設計事務所は打ち合せ以外にも建材の営業の方が来たりして来客が多いこともあり、リビング的なスペースにもちょうどいいと思っていたのです。
引っ越した頃はテーブルとイスも置いていたのですが、結局、家の中に上がってもらうことが多く、広い玄関っていう状態が続いています。
玄関土間の便利な使い方
この玄関土間、ただ広いだけでなく、窓が多いこともあり、外と中の中間のようなスペースになっていて、とても便利に使っています。
- 子どもが小さい時はベビーカーや子どもが外で乗るコンビカー(キッズカー)などを置ける。
- 雨の日は濡れた傘を干しておける。
- 日曜大工をよくするので、木を切ったりできる。
- 部屋の片づけの時、一度、モノを全部出すのですが、出したモノの置き場になる。
- 雨や猛暑で外では遊べない。でも、家の中で友達とにぎやかに遊ばれるのは困る時の遊び場に。
- 大切な自転車の置いたり、メンテナンスできる。
玄関土間のデメリット
玄関土間はとてもおすすめで、実際、設計事務所のお客様でも採用される方が多いです。欠点があるとすれば、寒さでしょうか。
15年以上前になりますが、ここにデスクを置いて事務所代わりにしてみたことがあるのですが、冬は寒かったです。
玄関ということで、そもそも外に面しているドアからはどうしても冷気が入りやすい上、さらにドアの開け閉めによって温度が一定になりにくいからだと思います。
さらに玄関土間は2階に上がる階段や廊下ともつながっていて、当時は吹き抜けもありました。もし、完全に閉じられる状態だったら、また違うと思います。
床がコンクリートだと寒いというイメージがありますが、断熱材が入っていることもあり、足元から寒さが来るという感じでもないです。
[参考記事]
狭小住宅だからこそ玄関が広くていい!?
正直、せっかくの明るい玄関土間を使いこなせていないのが現状ですが、だからといってもっと小さい玄関でよかったとは全く思っていません。
狭い土地に家を建てると、少しでも居室を広くしようと思いがちです。でも、それだと「どの部屋も、そこそこ広い」で終わってしまいます。
それよりも1つ思い切ったスペース、希望を叶えた部屋があるほうが、結果的に満足度は高いと思うのです。これは長年住んでみて感じることです。玄関に土間を作るのは新築時、やりたかったことの上位でした。
今はとても贅沢に使っている玄関土間ですが、次男が中学生になったら、いよいよ仕事場を明け渡さねばいけないこともあり、ゆくゆくは作業や打ち合せのスペースとしてうまく使いたいと考えています。