健康に自信があったのに、まさかの入院
この年末、「晴天の霹靂」ってこういう時に使うのか!と思う出来事がありました。急性肝炎で8泊9日の入院をしたのです。
検査の結果、2つのウイルスによって引き起こされた肝炎と分かり、原因の1つに免疫の低下があるということでした。
以前は激務といえる働き方をしていた時期があるだけに、それに比べれば最近は暇だな、と思っていたものの、なんだか疲れがとれないな、とはずっと感じていました。それだけに免疫が落ちていたと言われれば納得するしかなく、日頃の食生活や運動不足、ストレスなどについて考え直すきっかけになりました(ちなみに年齢のせいかと思ったら、若い人でも罹るそうです)。
子どもの頃から「学校を休んだことがない」だけが自慢で、健康には自信がありました。しかも、お酒もたばこも無縁の自分が肝臓を患うなんて、まさに思いもかけない出来事だったのでした。
病院のレンタル、コンビニで調達
出産以外では初めての入院生活。自分の生活だけでなく、この先の仕事、もっと言えば生き方を考えるきっかけになったわけですが、もう1つ、考えさせられたことがありました。それは「生活するのに必要なものって少ない」ということです。
朝、検査をした病院から大きな病院にまわされ、その日に入院したので、持ち物は病院を受診する時に持って行ったトートバッグのみ。入院当日に必要なものは院内のコンビニで調達し、翌日、下着類やパソコン、iPadを夫に持ってきてもらいました。
入院中はひたすら点滴とたまに検査するだけだったので、点滴をつけたまま自由に動くこともでき、時々、シャワーも利用できる状態。洗濯物を持って帰って、また持ってきてもらうのは大変だったので、病着(入院患者が着る、浴衣や甚平みたいなもの)とタオルは病院のレンタル、下着の着替えは自分で点滴をぶら下げて院内のコインランドリーで洗濯、乾燥していました。
パソコンや着替え以外の持ち物はトートバッグに収まる量。コンビニなどに行く時はそのまま点滴の台にぶら下げて持ち歩いていました。もちろん、食事も作らないし、外にも行かないから、ふだんの生活と同じではありません。でも、9日間、必要だったものは思っていた以上に少なかったです。
必要なものは意外に少ない
病院で必要だったものは、この25個でした。ふだんの生活にも通じるところがあると思います。
【入院生活で実際に必要だったもの】
- 着替え(病着)
- カーディガン
- 下着
- タオル
- 歯ブラシ、歯磨き粉
- 歯間ブラシ(虫歯治療中だったので)
- シャンプー
- ボディソープ(病院のコンビニで購入。希望は固形石鹸)
- 除菌シート(食事の前に使用)
- ワセリン(唇や手、かかとのガサガサに使用)
- マスク
- ヘアブラシ(髪を洗った時にとかす程度)
- ドライヤー(シャワー後に使用。病院で借りた)
- 爪切り
- 洗濯洗剤(コインランドリー用)
- 財布
- ボールペン
- iPhone
- iPhoneの充電ケーブル
- iPad(電子書籍を読んだり、Amazonプライムでダウンロードした映画を視聴したり)
- パソコン(仕事に使用。仕事しなければiPadのみでOK)
- イヤホン
- 本(最初に行った病院の待ち時間用に持って行ったもの)
- トートバッグ(病院内でコンビニやシャワー室、コインランドリーに行く時にも活躍)
- 靴(スリッパ禁止で、かかとまである靴が病院の指定。履いていたスニーカーが脱ぎ履きしやすいものだったので、そのまま使用)
スキンケアやブラシがいらなかった理由
25個の中にふだん家で使っている化粧品類は入っていません。ふだんのスキンケアはシートパックとアーモンドオイルを使っていますが、病院では化粧水など一切、使用しませんでした。元々、そんなに乾燥するタイプではないのですが、入院中はやけに肌の調子がよかったです。入浴後も乾燥はあまりせず、入院前にあった吹き出物も気づいたらなくなっていた上に、気になっていたおでこや目の下のシワもあまり気になりませんでした。
あくまでも想像ですが、考えられる理由は
- 病院の温度、湿度が管理されていた(乾燥気味ではあった)。
- ずっと点滴をしていたので、水分がしっかり摂取できていた。
- 1日1400kcal、パン、麺類なしの食生活がよかった。
また、リストにヘアブラシが入っていますが、手ぐしでもどうにかなるレベルで、実はそれほど必要ありませんでした。毎日は入浴できなかったことやショートカットなのもありますが、定期的にヘナをしていたのが役に立ちました。
唯一、最小限にしたくないと思ったもの
ふだんからモノを持ちすぎない暮らしを心がけていますが、家を持たずにトランクやリュック1つと必要最低限の持ち物のみという、極限の暮らしにも憧れがあります。
今回、入院を経験して、もし一人暮らしなら本当に最小限のもので暮らせることを実感。もちろん、入院という特殊な状況でしたが、最小限の持ち物、限られたスペースでの生活に清々しさを感じました。
1つ大きかったのは、具合が悪い時間が1日中ではなかったことに加え、病室の日当たり、眺めがよかったことです。
また、最小限にしすぎないほうがいいと思ったのは食器です。病院の食事はおいしかったのですが、プラスチック製でだいたい毎食、同じ食器でした。やはり味気なく、食事は好きな食器で食べたいなと思いました。
12月に入ってから具合が悪く、なんだか家の中もごちゃごちゃしたまま年が明けてしまいました。今回の入院経験をきっかけに、ますますモノを減らしてすっきりさせたい気持ちが高まっています。