高校受験で第一志望に落ちてしまったら、親はどんな言葉をかければいいのでしょうか。
わが家では、6年前に長男、1年前に次男の不合格を経験しました。
不合格だった次男に私がかけた言葉
私が住む地域では、まもなく県立高校の合格発表です。
次男の入試、そして、あの合格発表の日からまだ1年しか経っていないことに驚きます。
次男は第一志望の県立高校に不合格でした。
自己採点で少し厳しいかもしれないと思ってはいたものの、本人が「もしかしたら」と期待していたのは分かっていました。
一緒に発表を見た次男は「がっかり」と「やっぱり」が混ざったような表情。「○○高校で頑張ります」と、進学する私立高校で頑張る、と言ったものの、まだ吹っ切れてはいないようでした。
「よく頑張ったよ。お母さん、チャレンジしたことを誇りに思うよ」と、自分より背が高くなった次男の頭をくしゃくしゃっと撫でたことを覚えています。次男は「えっ、褒めてくれるの?」という表情でした。
でも、本当に「褒めてあげたい」という気持ちが強かったのです。
合格発表の日、次男の気持ちの変化
そもそも次男の高校入試は、親としても驚きの連続でした。
それまでテスト前ぐらいしか勉強しなかった子が、中3の夏休みから受験勉強を始め、偏差値は10以上上がりました。そして安全圏ではありませんでしたが、憧れていた県立高校にチャレンジすることを決めたのです。
塾には行かないと言い張り、家で勉強している時は近寄り難いほど集中していました。当日のテストも悔いが残るような出来ではなく、やり切ったという感じでした。
受験した県立高校は、冬前には「高望み」と言われても仕方ない上位校。正直、中学校の担任からは最後まで応援してもらえませんでした。
そんな受験までの日々をそばで見ていたので、結果以上に「お疲れ様」「やっと高校生だね」という気持ちが強く、合格発表の日の夜は「お祝い」「お疲れ様会」と称して家族で外食しました。
午前中は少し元気がありませんでしたが、午後には行くことになる私立高校へと少しずつ気持ちを切り替えていたと思います。自分より成績がよい友達も不合格だと聞いたことで、あきらめがついた面もあるように見えました。その後は不合格を振り返ることはありませんでした。
実は5年前、長男が第一希望の県立高校に不合格だった時も、家族で「お祝い」をしました。この時は進学することになった私立もすごくよい学校だと思っていたので、その高校に行くのが楽しみな気持ちもあり、次男の時以上に明るい気持ちでの外食でした。
親の「がっかり」は子どもに伝わってしまう
こうやって親がドンとしているのはとても大事だと思います。
そう思えるのは、長男の時に、高校受験の失敗は人生を変えるほど大きなものではないし、むしろ失敗がその後に生きたという経験をしたことも大きいです。
【長男の高校受験での不合格体験はこちらに詳しく書いています】
合格発表から1週間後には卒業式です。長男の時も次男の時も、不合格から立ち直れていないママ友がいました。さらに入学説明会でも、子どもがその高校に入学することになったことを受け入れられていない人に出会いました。
でも、その空気は子どもに伝わってしまいます。
私自身、すべり止めの私立高校に落ちてしまった時、両親の落ち込み方に申し訳なさ、不安を感じた経験があります。40年近く経った今もあの頃の家の暗い空気を覚えているほどです。
合格発表が終わると、学校説明会、制服の採寸、学用品の購入、入学式…と慌ただしく、子どもの環境も目まぐるしく変わります。まずは親がその高校に行くことを心から応援してあげないと、余計に不安なスタートになってしまうでしょう。
不合格して感じる「学校選びで大切なこと」
合格はできなかったけれど、受験についての後悔はありません。一方で「やっておいてよかったこと」があるとすれば、第一希望の県立高校以上に、滑り止め(併願推薦)の私立高校を真剣に選んだことです。これは長男の時も同じでした。
もし県立高校に落ちてしまっても、あの高校に通えるなら…と思える高校を見つけておけば、不合格でも前向きな気持ちを持つことができるはずです。
実際、次男も気に入った私立高校を併願校に選んだのですが、さらに「チャレンジ受験制度」を利用して特進コースに合格できたことが、上位校にチャレンジしようと思える後押しとなりました。
長男も次男も第一希望の高校には進めませんでしたが、入学した私立高校で「この学校に来てよかったな」と思えた出来事がたくさんありました。長男は今、第一志望の大学に通っています。
次男の入学からまもなく1年。通っている私立高校は次男に合っていたと感じます。クラスには同じように上位校を不合格になった子も多かったようで、お互いに刺激し合って頑張っているようです。親としても先生方の手厚いフォローに感心することが多かったです。
そして、自分を信じて上位校にチャレンジした経験は、明らかに次男の自信につながったと感じています。
長男の時は「不合格という失敗を経験してよかった」、そして次男は「不合格でもチャレンジさせてよかった」というのが、受験を通して感じていることです。
今、振り返ると、あのお祝いの夜は、次男にとって1つの区切りだったのだと思います。私にも「明るい思い出」として記憶に残っています。


