持ち物だけでなく、お金も定期的に見直し
家の中のモノだけでなく、使うお金についても「無駄に払っているものはないか」「もっと安くできないか」と目を光らせています。
これは単に節約したいからではなく、「毎月、●円なければ暮らせない」よりも「毎月、●円あれば暮らせる」という発想でいたい、という気持ちがあるからです。
こういうふうに考えるようになったのは、夫の病気や自分の親が亡くなったり、介護が必要になったりを経験して、「将来を心配して、今の生活を楽しめなかったら意味がない」という思いが強くなったことが大きいです。
もちろん、不安定な自営業&フリーランスの夫婦なので、毎月、固定費が少ないと気がラクなのも事実。
今回、家計の負担になっていた生命保険を解約しました。
不安な時ほど「保険に入ってしまいやすい」
解約した生命保険に加入する前、保険は共済だけでした。でも、夫の病気が分かり、医療費がかかるようになったことで、自分まで病気になったら費用が大変!と不安になり、死亡保障や介護が必要になった時の保障がある保険に入りました。
その医療保険は加入後10年で値上がりするタイプで、しかも保障は一生続くタイプではありませんでした。つまり長生きしたら、完全にかけ捨てになってしまうわけです。
そこで、値上がりする前に見直しをして、一生涯、保障が続くタイプに変更しました。その分、保険代も高くなり、最初に加入した時の4倍ぐらいになってしまいました。
見直しをした当時は母の介護などを目の当たりにして、高い保険料に対する負担感よりも、将来の不安のほうが大きかったのです。
10回以上入院を経験して分かった「かかる費用」
でも、ここ何年か収入が不安定で、保険代の家計に占める割合が大きく感じるようになりました。しかも、生涯続く保障に変えたものの、長生きすればするほど、それまで払い込んだ保険額と死亡時の保険金額の差が少なくなります。もちろん、損をすることはないのですが、
- これから子どもに一番お金がかかる時期(学費や食費)なのに、保険料の負担が大きい。
- 長生きして亡くなったとして、その時は子どもも独立しているはずだし、その時に保険金が必要か?
と考えるようになったのでした。
また、夫が何度か入院や手術などを経験してわかったことがありました。
- 高額療養費制度のおかげで、入院や手術の自己負担額は思っている以上に少ない。
- 病気にもよるが、基本、病院はなるべく通院して治療させようとするので、入院が長期になることはあまりない。
このことから、もっと負担の少ない保険に変えようと思うようになりました。
医療保険はいらない説は本当⁉︎
ただ、よく「入院しても高額療養制度で負担は少ないから、保険は入らなくていい」という説が載っていますが、何回かの入院を経験してみて「確かに医療費はかからないが、家族が入院することによって家計の負担は大きい」というのが実感です。
なぜなら
- 病室は自分が節約のために個室を希望しなくても、病院の空き状況や病気の種類によって高い個室にさせられることがある。
- 病院の駐車場代(または電車代)がかかる
- 家を留守にすることで家事ができず、外食などになりがち
- 長期入院の場合、病院で使うティッシュペーパーなどの日用品も結構、費用がかさむ
- 家族が入院するとつき添いの家族も仕事が通常通りできないので収入が減る
ということが起こるからです。
保険の見直しで気をつけること
生命保険を解約したことで、自分の保険はそれまで入っていた共済だけに。そこで、一番安いプランから少し手厚いプランに変更しました。
気をつけたのは解約する生命保険の保障期間が切れる前に、共済の保障期間が始まるようにしたこと。いわゆる無保険状態が1日もないようにしました。(共済には入っていたので正しくは無保険ではないのですが、死亡保障はほとんどないプランだったので)
ただ、共済は保障が85歳までで、一生涯ではありません。実母も80代後半に入っても元気なのを見ていると、80代後半以降に医療費がかかる可能性もあるので、定期的に見直しをしていくつもりです。