出品したうちの約40％が「300円出品」
こんな記事を読みました。
メルカリの最低出品価格は300円。この金額で出品すると、手数料、送料をひかれて70円（郵便局のゆうパケットを使った場合）または95円（ヤマトのネコポスを使った場合）が利益になります。このほか、自分で切手代を出した場合は270円になります。
私も300円出品はたくさんしています。改めて数えてみたところ、メルカリを始めてから約3年半で、売れたのが677点。そのうち300円出品は162点もありました。
この記事の筆者はこんなに利益が少なくても「300円出品」する人がいる理由として、
- 今後、商品を売りやすくするために、評価を増やすため
- 捨て方がわからないもの、処分にお金がかかるものを手放すため
- （高校生などは）100円以下でもコツコツ貯めるのが楽しいから
- 社会とのつながりが感じられるから
と分析していますが、特に１と２の理由で出品している人はそれほどいないのではないかと思いました。
「300円出品」の理由は、処分費がかかるから⁉︎
300円出品でも赤字ならないために、郵便局のゆうパケット、ヤマトのネコポスを使う場合、だいたいA４サイズ、厚さ３cmが条件となります。
匿名では送れなくなりますが、自分で切手代を負担する方法もあります。ただ、300円出品で赤字にならない郵便代に収めるには、大きくてもA４サイズ、厚さ３cm以内のサイズしか送れません。
つまり、ゴミ出しに悩むもの、処分に困るようなものは送れないのです（記事では捨て方が分からなかったものとして手鏡を挙げていたので、地域のゴミ出しルールによって考え方は違うと思いますが…）
私が利益100円以下でも出品する理由
では、なぜ300円出品をするのかというと、一番の理由は「ゴミにしたくないから」「使ってくれる人かいるなら、使ってほしいから」です。
まわりにも同じ理由で300円出品している人が思いつくだけで２人いますが、どちらも仕事をしている人で、お金のためなら「働いたほうがいい」でしょう。逆に「100円にもならないのに梱包したりするのは面倒」という人も知っています。
例えば子どもが使ったもの、実家の片付けで出てきたもの、いただきものなどは、捨てるのが忍びなかったりしますが、リサイクルショップに持って行っても買取額が10円単位だったり、そもそも引き取ってもらえなかったりします。
でも、メルカリだと、例えば子どもの色鉛筆セットなどは使いかけであっても300円で売れたりするのです。
もちろんゴミ袋に入れてしまえば簡単ですが、自分のひと手間で誰かが「安く買えた」と喜んでくれる上に、ゴミも減る。それがうれしくてメルカリをやっている人って、結構な割合でいるはずです。
300円でもよく売れるもの
ちなみに300円でよく売れたものに「ディズニーランドのおみやげ」があります。千葉県民なので、子どもがおみやげを買ったり、もらったりすることが多く、メモ帳やミニタオルなど新品のものや使いかけのものが結構ありました。
メルカリでは使いかけのメモ帳数冊でも、すぐに売れたりして、「自分がいらないものでも、人にとってはお金を払ってでも欲しいもの」なのだと改めて思いました。その時しか手に入らないノベルティなども同じでしょう。
あとはガチャガチャやチョコエッグなどのお菓子のおまけ商品も300円でよく売れるものの１つ。コンプリートしたいけれど、なかなか最後の１つが出ないことってよくあります。
被ってしまった時に売れるのもうれしいし、あと１つ欲しいのにもう何回もやりたくないという時、300円で買えるのは魅力だったりします。
大量の切手の使い道としても活用
ちなみにメルカリを始めた頃、実家の片づけで出てきた大量の古い未使用切手を使い切りたくて郵便で発送していました。膨大な量だったので、きれいなものは換金しましたが、古いものもたくさんあったのです。普通郵便はもちろん、ゆうパックの送料としても使えることを知り、匿名発送はあきらめてメルカリに使っていました。
切手代も含めて赤字にはならないようにしていましたが、「300円出品」する人には私のように切手を使い切りたい人もいるように思います。
ただ、切手がなくなってからも、300円出品はたくさんしています。例えばリサイクルショップで買い取ってもらったり、仮に寄付することができたとしても、その後、どうなっているかは分かりません。結局、売れ残って廃棄されているかもしれないし、もらい手がいないかもしれない。
でも、メルカリは確実に今、それを欲しい人に届く。時には「子どもが喜んでいます」なんていうメッセージをいただくことまであります。それが利益や手間に関係なく、メルカリで出品する理由です。
